口焚き・乾燥

窯口で雑木を燃やし、生木を乾燥させます。2~3日すると煙の勢いが増し、甘酸っぱい香りが鼻をつきます。ウバメガシのエキスの匂いです。この時の煙の色と匂いで乾燥の度合いを判断します。やがて煙の色と勢いが増して原木が炭化しはじめたら口焚きを止め、必要最小限の空気穴だけを残して窯口をレンガと練った素灰でふさぎます。早すぎれば翌日の追い焚きが必要になり、遅れた時は中の炭がいたみます。最悪の場合制御不能の爆発につながることもあるので、そのタイミングを見極めるのは炭焼きの腕の見せ所です。


口焚き