伐採・搬出

 みなべ・田辺地区では梅畑を造る時に山全体を梅林にせず、薪炭林を残してきました。また、備長炭の原木となるウバメガシやカシを全て伐らず細い木を残す択伐にすることで、循環型原木林を維持してきました。これが水源の涵養と山の崩落防止等の環境保全につながり、生物多様性の維持が評価されて、2015年12月には国連食糧農業機関から「みなべ・田辺の梅システム」として世界農業遺産に認定されました。
 炭づくりは山づくりです。択伐ができるようになったら炭焼き一人前と言われます。

古くからの「サデ落し」、「野猿(やえん)」の他、最近では架線やモノラックの使用も多く見られます。


モノラックの使用
択伐作業
択伐後
架線の使用